腰椎変性疾患

腰椎分離すべり症
腰椎分離症・分離すべり症 154例の約30%で、MD法による神経根除圧術を施行。固定術か除圧術か、それが問題!

1.はじめに 腰椎分離症・分離すべり症は無症状で偶然発見されることや、繰返す腰痛があっても生活に大きな支障のないことが多い疾患です。しかし、一旦、悪化・進行のプロセスに入ると生活が大きく損なわれていきます。 これらの疾患 […]

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腰椎変性すべり症
腰椎変性すべり症に対する固定術は、70歳以降では特例を除いて不要です。

1.手術方針の決定に術前の情報収集が重要 平成15年から令和2年3月までに私が執刀した腰椎変性すべり症は564件です。本症でどのような手術法を取るかは大きな問題になります。手術法を決めるには、すべりの程度や、すべり部の異 […]

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腰椎変性疾患
再発腰椎椎間板ヘルニアに固定術は第一選択とすべきでない。

1.再発椎間板ヘルニアの頻度 過去107例で再発椎間板ヘルニアにMD法を行いました。全ヘルニア手術の約8%に当たります。この数値は他の医療機関の再発ヘルニアも加えたもので、私が執刀した症例に限ると再発ヘルニア手術は3%弱 […]

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腰椎椎間板ヘルニア
医療相談室 Q&A集

-医療相談4-腰椎椎間板ヘルニアの術後、下肢のしびれは良くなったが、痛みが良くならなかったのはなぜですか? 術後、痛みとしびれの改善に乖離が起こる場合、どう考えるべきか、なかなか悩ましい問題です。 相談者:37歳女性 術 […]

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腰椎椎間板ヘルニア
医療相談室 Q&A集

-医療相談3- 腰椎椎間板ヘルニアが「小さいのでたいしたことはない」、「強い痛みになるはずはない」と担当医から言われているが、激痛で辛い状態が続いています。ヘルニアが小さいと激痛はおこらないのでしょうか? 60代、男性 […]

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腰椎変性疾患
外側型腰椎椎間板ヘルニアの頻度は少ない(約8%)とされてきたが、診断が困難なことが原因。私のシリーズでは22%と決して少なくない。

2020/8/24 更新 1.椎間孔部ヘルニアと外側型ヘルニアの違い 始めに、一般的に使われてきた外側型ヘルニアとここで使われる椎間孔部ヘルニアの用語の違いを説明します。外側型ヘルニアは通常、ヘルニアが椎間孔内にある狭義 […]

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腰椎椎間板ヘルニア
MD法を行った腰椎椎間板ヘルニア1359例の発症年齢は高齢化を示した。少子高齢化の影響か、それとも私のデータに限ったことか。

1.腰椎椎間板ヘルニアの発症年齢の高齢化 平成14年12月から令和2年3月までの約17年間にMD法を行った腰椎椎間板ヘルニアは1359例。男性:女性=877:482。 男性が女性の約1.9倍、過去のデータ同様の結果でした […]

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腰椎変性疾患
平成14年12月から令和2年3月までの約17年間、私の腰椎変性疾患の手術治療がどう変わってきたか、その概要を説明しました。

1.脊椎手術の歩み 私は脳神経外科手術全般を手がけましたが、その中でも脳動脈瘤などの脳血管障害の手術が多くを占めました。腰椎手術には昭和62年頃に着手し、平成14年12月にMD法を採用するまでに約200例の顕微鏡手術を経 […]

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腰椎変性疾患
腰椎椎間孔狭窄症に対してMD法により正中内側から椎間孔拡大術を行い、神経根を除圧したケースの紹介。

1.はじめに 椎間孔部とは、椎間孔と椎間孔外の両方を含む領域を指します。また、椎間孔は内側部と外側部に分けますが、狭窄病変は内側部に限局するもの、外側部に限局するもの、さらに椎間孔全体に及ぶ三つのタイプがあります。今回は […]

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腰椎変性疾患
腰椎椎間孔内外狭窄症は加齢と共に増える腰椎変性疾患です。その特徴とMD法による神経根除圧術について解説しました。

椎間孔内と椎間孔外に狭窄病変が存在する、椎間孔内外狭窄症例でも、最小侵襲手術法(minimally invasive surgery:MIS)の一つであるMD法で対応できます。この部位へは後外側アプローチを取り、椎間孔内 […]

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