私の診療日誌(4)

新しい環境で、脊椎手術は軌道に乗り増加中

昨年8月に始まった金沢-札幌間を往復しての新しい診療スタイルが定着して、脊椎手術が漸増中です。患者さんは地元北海道を始め、本州、九州など全国各地から受診されています。これまでに約40例の脊椎手術をこなす中で、希な疾患の手術にも遭遇するなど、古希を超えてなお医学書を手にしながら病気治療の奥深さを味わっています。

現在は、毎週月曜が地元の能美市立病院で午前・午後と外来診療。火曜日が北陸新幹線と飛行機を乗り継いで金沢から札幌へ移動。札幌美しが丘脳神経外科病院では、水曜と木曜の午前は外来、午後は手術、金曜の午前は外来をやり、午後から新千歳-小松空路で帰宅しています。すでに1年が過ぎ、ようやく身体が慣れ、気持ちにも余裕ができました。

そういうわけで、滞っていたHPの記事投稿にエネルギーを割くことができそうです。まずは助走から始めます。

 

私の診療日誌(4)” に対して2件のコメントがあります。

  1. K.H. より:

    佐藤先生へ
    先生に15年前の10月ごろ、KNHで腰椎分離症による歩行障害で固定金具手術を受けた石川県の 男性 62歳です。
    術後は、歩行から・・1年後運動、筋トレ・・走る・ジャンプができるようになり感謝をしています。ありがとうございました。
    経緯・現況ですが
    術後2年経過頃 仕事中に腰・大腿付け根、臀部に痛みが発生。2018年冬季の除雪作業で 腰に痛み、足裏・つま先にしびれ発生。
    都度、先生に画像診断を受け、「大丈夫ですよ。無理せずに」の言葉を頂きました。
    今年の3月頃に筋トレで反り腰で無理をしてしまい、2024年3月20日頃から腰の痛み(特に寝起き)、大腿付け根の痛み少々(椅子から立ち上がり時、たまに)、足裏・つま先にしびれ(毎日、常時)が発生。
    4月22日にKNHで画像診断を受け、術後と現在を比較し「特に異常・変化は無しです。当院では手術は不可です。紹介状を書きますか。薬を飲みますか。」の言葉でした。自己判断で、数カ月間は観察・様子を見ることにしました。しかしながら症状は同じです。私は、手術を前提とした病院で治療を受けたいのです。先生の考えをお聞かせてください。
    現在も 歩行、走る、筋トレは、負担減らして、痛みが無い範囲で行ってます。車の運転に支障はないです。
    K.H.

    1. K.H.さんへ
      個人情報保護のため名前はイニシャルにし、病院名も同様に変更してあります。

       私の手元にあるメモでは、手術日は平成20年10月17日であり、病名はL5/S1の腰椎変性すべり症、脊柱管狭窄症となっています。分離症ではないですね。文面からは、固定隣接椎間(固定した椎間の上あるいは下の椎間)の狭窄性病変が進んできたことが疑われます。最近、検査されたMRI画像のコピーをKNHでいただいて、それを持って能美市立病院脳神経外科の私の外来受診をご検討ください。私は毎週月曜日の午前・午後、外来診療を行っています。受診前に電話予約されることをお勧めします。まず、現在の腰椎の問題を明らかにしたうえで治療方針を判断させていただきます。それではご検討ください。

      from S.SATO

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